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梯子形光学格子系における強磁性

日時: 2010/11/09 火 16:30-18:00
講師: 奥村 雅彦 氏 理化学研究所 柚木計算物性物理研究室
題目: 梯子形光学格子系における強磁性
場所: 55N-0202 応物・物理会議室
近年、発達の著しいフェルミ原子系において、強磁性の実現は大きな目標の1つである。最近では光学格子なしのトラップ系において、平均場由来の強磁性であるストーナー強磁性への転移のシグナルである、ストーナー不安定性を観測したとする実験が話題となった。しかし、この実験では他の原因による不安定性の存在が明らかとなるなど、フェルミ原子系での強磁性の明確な観測は未だなされていない。そこで、我々は、強相関由来の強磁性である長岡強磁性に着目し、梯子形光学格子系について密度行列繰り込み群法を用いて数値解析を行った。その結果、実験的に安定なパラメータ領域において、長岡強磁性の拡張である、有限ホール密度長岡強磁性を核に持つ相分離した基底状態が現れることを示した。

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