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B中間子を用いた量子力学の非局所性の検証について

日時: 2007/12/11 火 16:30-18:00
講師: 市川 翼 氏 東京大学
題目: B中間子を用いた量子力学の非局所性の検証について
場所: 55N-02 応物・物理会議室
ベル不等式の破れを実験的に検証することで量子力学の非局所性を示そうという試みは、光子系やスピン系を用いて長年にわたり行なわれてきた。一方で高エネルギー中間子を用いた検証の可能性も、以前から議論されている。近年、高エネルギー粒子を用いて量子力学の基礎を検証する実験が世界の幾つかのグループで提案・遂行されており、今年3月には、高エネルギー加速器研究機構(KEK)のBelleグループにより、電子陽電子衝突により生成されるB中間子対が量子縺れ状態にあること(とその可干渉性)の検証報告がなされている (Phys. Rev. Lett. 99 (2007) 131802) 。本講演では、このような高エネルギー中間子を用いた実験を通して、さらに量子力学の非局所性(ベル不等式の破れ)を検証する可能性と、そのために解決すべき問題(検出効率や局所性の確保等)について報告する。

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