Photodissociation dynamics of ultracold molecules loaded in an optical lattice

近年、幾つかの実験グループで光格子ポテンシャルにトラップされた原子気体からの分子形成が行われた。これらの系では分子と原子の自由度が結合する多様な量子相の存在が期待されているが、分子の直接的な観測が困難なために実現した多体状態をどのように特定するかといった問題が現れる。本講演では我々は簡単な例として、初期状態としてボソン分子のみが存在する超流動相かモット絶縁相を考え、分子の２原子への光解離ダイナミックスを議論する。そして、分子と原子間のコヒーレント振動の観測が初期基底状態の各格子サイトあたりの分子数統計を明らかにすることを示す。更に、光解離をもたらすレーザー光の強度変化によって、多様な分子-原子ダイナミックスが出現することも紹介する。