高いスケールの超対称性と陽子崩壊

LHCにおける超対称粒子直接探索の結果，および126 GeVのヒッグス 質量は，超対称性のスケールが電弱スケールと比べて高いという可能性を 示唆している。このような状況の下，超対称大統一理論を再考することが 本講演の主題である。特に，ヒッグス質量によって示唆される超対称スケール （100から1000 TeV程度）を仮定すると，将来の陽子崩壊実験にて到達可能な 程度の陽子崩壊率が得られることを見る。加えて，フレーバーの破れと陽子 崩壊率との相関を議論し，スフェルミオン質量項にフレーバーの破れがある 場合の陽子崩壊の特徴を考察する。