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Multipartite system における Bell-type inequality と Separability

日時: 2002/06/11 火 16:30-18:00
講師: 長田 宏二 氏 総研大
題目: Multipartite system における Bell-type inequality と Separability
場所: 55N-02-応物・物理会議室

ある測定方法を仮定し、導いた不等式(A)は以下のことを意味することが証明された。「ある量子状態でBell-Mermin不等式の破れの最大値に到達できるような測定方法で行われたBell-Mermin実験で得られる実験値を考える。量子力学を仮定しseparable statesで説明できない実験値のうち、あるRocal realistic modelによって説明されるような実験値が存在する。さらにその類の実験値の取り得る範囲が粒子数に関して指数関数的に増大する」。また近年、ある不等式より多粒子が絡み合っている量子状態の検出を根拠付ける十分条件が提案され、Pan et al.の実験は、その十分条件を満足していないという議論がなされた。この議論は測定方法に言及していない。しかしPan et al.の実験では3粒子が絡んだ量子状態を検出したことが明らかになった。このことが不等式(A)からも導かれる。

参考文献
M. Seevink et al., Phys. Rev. A 65, 012107 (2002).
K. Nagata et al., Phys. Rev. A 65, 042314 (2002).
R.F.Werner et al., Phys. Rev. A 61, 062102 (2000).

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