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非平衡定常状態の熱力学における仕事と自由エネルギーの間に成り立つ等式

日時: 1999/06/29 火 17:00-19:00
講師: 波多野 恭弘 氏 東京大学
題目: 非平衡定常状態の熱力学における仕事と自由エネルギーの間に成り立つ等式
場所: 55N-02-応物・物理会議室
平衡熱力学によれば、等温環境の中で外部からの操作によって平衡状態間を遷移させるのに必要な仕事と自由エネルギー差の間には一般に不等式が成り立ち(最小仕事の原理)、等式は可逆過程についてのみ成立する。ところが最近Jarzynskiによって、不可逆過程に関しても成り立つ等式が提唱され、シミュレーションなどでもその妥当性が確認されている。ここでは、非平衡定常状態間の遷移に関してもある条件のもとでは同様の等式が成り立つ事を示し、最近研究が進められつつある操作論的な非平衡熱力学との関連を述べる。

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