量子推定理論を用いた誤差と擾乱の不確定性関係
日時: | 2012/02/28 火 16:30-18:00 |
講師: | 渡辺優 氏 東京大学 |
題目: | 量子推定理論を用いた誤差と擾乱の不確定性関係 |
場所: | 55N-0202 応物・物理会議室 |
量子測定の誤差や擾乱を量子推定論の立場から定量化し、それらの間に成り立つ不確定性関係について報告する。ハイゼンベルグのガンマ線顕微鏡を現代的な観点から捉え直すと、量子測定の測定誤差は、測定結果から粒子の位置を推定した際の推定精度によって定量化される。また、擾乱は、測定後の状態から測定前の状態の運動量の推定精度によって定量化される。量子測定の測定結果は確率的に出力されるため、推定値の精度を議論するためには量子推定理論を用いなければならない。我々は、量子推定理論を用いることで、測定誤差や擾乱が Fisher 情報量によって表されることを示し、それらの間に成り立つ不確定性関係を求めた[1,2]。[1] PRA 84, 042121 (2011). http://link.aps.org/doi/10.1103/PhysRevA.84.042121[2] arXiv:1106.2526 (2011). http://arxiv.org/abs/1106.2526
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