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量子テレポーテーション入門

日時: 2006/02/21 火 16:30-18:00
講師: 井手 俊毅 氏 岡山光量子科学研究所
題目: 量子テレポーテーション入門
場所: 55N-02-応物・物理会議室

量子テレポーテーションは量子エンタングルメントなる量子論的な相関を用いて、量子状態を遠隔地に転送する手段のことで、現在では、光・原子を用いた系での実験がすでに行われている。量子テレポーテーションは、かつてアインシュタイン・ポドルスキー・ローゼンらが「奇妙な遠隔相互作用」と呼んだ「パラドックス」を実際に応用していて、量子力学の不思議さを身近に感じる機会を我々にを与えてくれる。

本公演では、光子の偏光状態をエンタングルメントとして用いた離散量のテレポーテーションについて解説した後、光の場をエンタングルメントとして用いた連続量のテレポーテーションについて述べる。量子論を学んだ者なら誰しも「光は粒であり波である」という記述に困惑した覚えがあると思うが、本公演でその二重性についてより身近に感じていただければ幸いである。

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