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重クォーコニウムのスペクトル変化でみる閉じ込め—非閉じ込め相転移

Date: Tuesday, April 01, 4:30pm-6:00pm
Speaker: Dr. Kenji MORITA Yonsei University, Korea
Title: 重クォーコニウムのスペクトル変化でみる閉じ込め—非閉じ込め相転移
Room: 55N-0202 Conference Room
高エネルギー重イオン衝突実験において、J/psiをはじめとするクォーコニウムはQGPの有力なプローブであると考えられている。クーロン+線形ポテンシャルモデルによって質量スペクトルが良く記述されるように、QCDのもつ諸性質のうちでも、閉じ込めに敏感であり、橋本・宮村らによる弦張力の減少による質量シフト、松井・Satzによるデバイ遮蔽による収量減少にはじまって、多くの研究がなされている。近年では格子QCDにおける最大エントロピー法によって、相転移温度T_cよりも高温でも共鳴状態の存在が示唆されている。本研究では、OPEの手法によってJ/psiをはじめとするクォーコニウムの相転移温度付近の性質の解析を行った。QCDの相転移付近の温度スケールでは、温度依存性は局所演算子の期待値として扱うことができ、有限温度格子QCD結果からカラー電磁場を引き出すことによって、2次シュタルク効果による質量シフトを解析することができる。さらに、QCD和則によって各温度における質量シフトと崩壊幅に制限をつけられるので、シュタルク効果による質量シフトと併せて、崩壊幅の決定を行った。実験との関連についても議論する。

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